「こんなはずじゃなかった」
「私が探していたのはこんなんじゃない」
「思ったよりずっと使いにくかった」
消費者が意図しているものと販売者が意図しているものが違った場合、
トラブルは必ずといってよいほど起こります。
合意しなければお金を払わないのだから、
起こるはずもないと考えるかもしれませんが、
お金を払う前であっても、
まったくターゲットと違うお客様ばかりきてしまったら、
余計な折衝が増え、
経営者側は負担を強いられます。
仮に一見、食堂のような概観で、
中が高級レストランであれば、
ターゲットは席についてからメニューを見てびっくりするでしょうし、
キャンセルも続出します。
しぶしぶオーダーをする人もいるでしょうが、
二度と行きたいとはならないでしょう。
料理を作ってから、キャンセルになってはいろいろと問題も生じそうです。
ほかにも高齢者の余暇をつぶすための本が、
中を開いたら学者レベルでしかわからないとしたら、
これはこれで買った人は残念な思いをします。
これらはすべて自分の商品やサービスの見せ方を誤ってしまった例です。
実店舗があればまだ、現物を確認できるため、
問題は最小化できますが、
インターネット販売は商品を触れないことが弱点であるため、
正しくターゲットを選定できないと、
両者とも不幸になりがちです。
商品がついたはいいものの、
まったく使えない品だったということはありますが、
不良品でないとしたら、
それはその人にとっては使えない品だったということです。
ターゲットを広告段階できちんと絞り込めていたら起こらなかったミス。
これはリスティング広告を使っていても起こりうることです。
失敗する企業の多くは商品やサービス自体が悪いのではなく、
本来売るべき人にだけ売ることが出来ないため、
余計なクレームが増え、対応に追われ、
リピートされず、消えていきます。
いい商品・サービスはその商品やサービスが必要で、活用できる人に伝われば、
きちんとリピートされ、企業は反映していくのです。
実はこの「もめる」リスクは広告を出す時点で予防でき、
コントロールできます。
仮に1つの商品を売るために100の問い合わせを解決しなくてはいけないなら、
商品自体を見直すのではなく、売り方を見直すべきです。
半ば無理やり売っているため売れたとしてもリピートされる確率は低いはずです。
本当にその商品を求めているお客様に
きちんと伝わる広告であれば、
多くても数度の問い合わせで購入してもらえるはずです。
そしてリピート率も高いのは当然でしょう。
広告を見直すということはビジネスそのものを見直すことと同義といえるのです。