ビギナーズラックはどんな世界にもあります。
ほとんどの人は自分が成果を出せば、
自然とその成果になった器になれると思っていますが、
そんなことはありません。
例えば宝くじに当選し、大金を手に入れたとします。
○億円というサラリーマンが一生かかって手にするようなお金を
一瞬で手に入れる。
夢のような瞬間です。
しかしこれが幸福とは限りません。
多くの人はお金の大きさに自分の器が追い付かず、
大金に惑わされ、振り回され、
もとの状態より不幸になったり、
破産してしまう人もいます。
株などの投資についてもそうです。
たまたま最初に買った銘柄があたり
大金を手にして、
それが実力だと思ってしまう。
その結果、コントロールできない投資をしてしまい、
すべてを失う。
こんな人もたくさんいます。
成果を手に入れても
自分の器が伴っていなければ
いずれ崩壊する。
これはビジネスや広告の運用ひとつをとってもそうです。
たまたま商品と顧客ニーズ、マーケティングがかっちりあったことで
爆発的に売れる商品があったりします。
たまたまメディアに取り上げられるのもそうかもしれません。
こうした一時的なヒットを、
自分の力量と勘違いしてしまうと不幸が始まります。
狙ったヒットなのか、
ただのラッキーなのか、
見極めることが肝要です。
狙ったヒットならもう一度再現できるはずです。
だったら今度はもう少し大きなお金を投資してもいい。
でもラッキーだったら再現できないため、
成功する前のスタンスでもう一度、
自分の実力でヒットを打てるように努力しなければなりません。
今回生まれたお金は実力で生んだお金ではないため、
投資する額を急激に上げてはいけません。
運も実力のうちとはいいますが、
もちろん結果は結果として喜んでいいのですが、
次の手は本当の実力に応じてうっていくべきなのです。
これはいきなりビギナーラックで結果を出した人が陥る罠ですが、
長期的にしっかり結果を出し続けている人はこの見極めが上手です。
成功者もラッキーで稼ぐときもあれば
実力で稼ぐこともあります。
自分は今回どちらでうまくいったのかが分かれば、
下手に結果に踊らされることはありません。
これは失敗したときも同じで、
戦略的には完璧でも
単にアンラッキーでうまくいかない場合もあり、
これは落ち込む必要などないのです。
大事なのは結果。
でも結果がどうやって出たのかを理解していることが
長期的にはもっと大事なのです。