あなたが砂漠でのどがからからだったとき、
ひとりの男があなたに近づいてきます。
どうやら水を持っているようです。
その男はあなたに語りかけます。
この水はどこそこの天然水でとても高価なもの。
19世紀まではどこそこの王族専用の水で一般人は決して手に入らないこと。
いまではフランス三つ星レストラン●●●など、
世界の名だたるレストランの御用達であることなどなど・・・
そしてそんな水がいまなら一杯400円で手に入るということ。
この情報は必要でしょうか??
あなたはいいから早く飲ませてくれ。
4万円でもお金は払うから。
と思うに違いありません。
しかし、一般的にコップ1杯の水が400円するのは高価であるため、
街でのどが渇いてもいない人に売るためには
先ほどのような説明が必要かもしれません。
つまりコンテンツ(中身)の充実が必要になります。
しかし顧客の強い欲求が存在する商品の場合、
先ほどの砂漠の水の例のように、
充実したコンテンツはムダ、もしくは邪魔になるケースもあります。
SEOには内部施策としてコンテンツの充実が求められます。
コンテンツが充実したサイトが有益と認定され、
上位表示されるということです。
しかし上記の例からも分かるように、
欲しい人は余計な説明は入りません。
欲しくない人もしくは欲しいことに自分で気がついていない人には
説明、つまりコンテンツの充実が必要なのです。
さて、あなたの扱っている商品やサービスはどちらのほうが売れそうでしょうか?
余計な説明が必要のない商品はリスティング広告が向いています。
欲しい人にただ、ただ差し出すことで十分だからです。
クリスマスなどのイベント前に恋人や子供に買い忘れていたプレゼントを、駅前で売れば、
余計な説明をしなくても、飛ぶように売れるはずです。
急に降り出した雨の日に、駅前で傘を置いておけば少々高くてもすぐに売り切れます。
そこに余計な説明は野暮というものです。
リスティング広告は説得する広告でなく、
必要な人に、ここにあることを教えてあげる広告です。
上手くいかないパターンは短い広告文に説明チックな文章を差し込むことです。
それよりも買う気がある人に存在を教えてあげる。
勝負は一段階上、つまり顧客の選定、つまりキーワードの選定から始まっています。
せっかく良い商品を持っているのに売れない方は、
マーケティングの段階で勘違いをしているケースがほとんどです。
自分の商品はどういった時売れるのか、どういったお客様に買われやすいのか、
そうしたことがはっきりとイメージできるか、
今一度自問してみたいものです。