リスティング広告(PPC広告)のメリットのひとつは対売上の広告費を見積もることができることです。
もちろん、ある程度のテスト費は必要ですが、その他の広告に比べ短期間で正確な計算をすることができます。
さて問い合わせや資料請求などのコンバージョン率の理想はどの程度なのでしょうか?
商品名やサービス名を名指しで検索する場合、そのキーワードは「指名キーワード」といいます。
こうした指名がある場合、購買意欲が高いわけなのでコンバージョン率は高くなります。
10%、つまり10クリックに1回のコンバージョンが一つの目安になります。
かたや「英語教材」「ダイエット」などキーワードで検索された結果のコンバージョンは1%、つまり100クリックで1回が目安とされています。こうした場合、情報収集などを目的としている場合もあるため、簡単にコンバージョンがあるとは限らないからです。
あなたが1件の売上が10,000円のサービスを取り扱っていると仮定しましょう。
仮にコンバージョンが売上そのものの場合、10,000円のサービスの便宜上広告費以外の利益率が40%だったとしたら利益は4000円です。
コンバーション率が10%だったとしたら、1クリック400円なら@400円×10クリック=4,000円で利益は0になります。
もし3,000円の利益を残したい場合、クリック単価は100円にできなければなりません。
100円なら@100円×10クリック=1,000円で、
4,000円-1,000円=3,000円の利益を確保出来ます。
1クリックあたりのクリック単価がどれほど必要なのかをリサーチすることで、勝負になるかならないのかがかなり早い段階で知ることができるのです。
その後は商品自体のその他のコストの見直しや、使用キーワードの見直しにより戦略を変えることができます。
そもそもコンバージョン率が目安より大きくかけ離れている場合は、ムダなクリックをさせていないかなどの見直しにより、コンバージョン率を上げる努力をする必要があります。
コンバージョン率を高めることも当然ながら1件の売上に対するコストを下げることになるからです。
コンバージョンが売上そのものでない場合も同様です。
コンバージョン率にコンバージョン(問い合わせ・資料請求等)からどれだけ売上につながるかという確率を乗じることにより1件の売上にどれほどのクリックが必要かを割り出すことが出来るはずです。
リスティング広告はこうした確率による見直しがしやすい広告です。
ぜひこの利点を十分に利用するようにしましょう。