リスティング広告による集客では、
キーワードの設定やコンバージョンを何にするのかによりブレはありますが、
200人のクリックで1人の購入 or お問い合わせがあるのが一般的と言われています。
これはコンバージョン率(CV率)でいえば、0.5%前後ということです。
もちろん単価の安い商品の場合、もっと高い水準になりますが、
このコンバージョン率0.5%というのがひとつの基準になります。
大手企業の決算書を見れば分かりますが、
一般的な大手企業は売上の数%を広告宣伝費として使っています。
個人事業主や小規模企業の場合、
今まで積み上げてきたブランドイメージがなければ、
その分も広告宣伝に注力しなければならないため、
そして、広告費はだいたい10%を想定するとよいと言われています。
もちろん業界の平均広告費比率がはっきりと判明している場合は
そのデータを用いることもできます。
このコンバージョン率と広告費を把握できていれば、
採算が成り立つかどうかを分析するための計算式をつくることが可能です。
仮に平均客単価10,000円の場合で月売上1,000万円を達成したい場合、
獲得したい顧客数は1,000人になるはずです。
この場合使える広告費が売上の10%までと考えると、
リスティング広告費総額目安は100万円ということになります。
1人のお客様に購入をしていただくためには
CV率が0.5%だとすると200クリックが必要です。
では1,000人のお客様に購入していただくためには??
200クリック×1,000人ですから200,000クリックということになります。
100万円の予算を200,000クリックで割れば、
クリックあたり5円の予算ということになります。
もちろんCV率や広告費は、広告自体だけでなく、
商品競争力、独自性、サイトデザイン、キャッチコピー、ブランディングを見直すことで
改善する場合もありますし、残念ながら採算に合わない可能性もあります。
代行業者が広告を出稿代行できるのは当たり前です。
良い代行業者は事前にこうした予算をきちんと提示できるか、
採算が見込めない場合は見直しをかけられるか、
さらにはそれでも採算がとれない場合にはきちんとそう言えるか、
説明できるかで判断できます。
10万円の商品を売るために、
リスティングに20万円かかったという事例も聞いたことがあります。
リスティング広告は諸刃の剣です。
幸いなことに代行業者と契約をしなくても、
こうした分析は申し込み前にある程度教えてくれるはずです。
(何も教えてくれないのは出来ないと言っているようなものです)
ですから少し時間をかけてもはじめる前に信頼できる代行業者を見つけることが大切です。