リスティング広告とは効果を実感する瞬間が2度あります。
正確に言えば2段階のチャンスがあります。
最初は出稿時。
この段階でコンバージョンが十分にあり、
採算が取れるようになるケースももちろんあります。
出稿さえすれば採算がとれるのであれば、
それで十分であり、もっとも楽な運用が期待できます。
しかし無駄なクリックが多いなどの理由で、
損益分岐点を割り込むような場合や、
必要以上の広告コストがかかる場合は、
キーワードの見直しという「攻め」に加え、
対象外キーワード設定という「守り」が必要になります。
そしてこの対象外キーワード設定のほうが、
キーワードの追加よりも奥深く、
蓄積が求められる分野になります。
こんなキーワードからアクセスがあるんだ、
と驚かされることがあるはずです。
同時にそれを防がなくてはただ無駄なことをしているということに気づかされるはずです。
この除外キーワードの蓄積は単にキーワード自体の蓄積にとどまらず、
ナレッジの蓄積になるため、
他の商品やサービスをあつかった場合でも同じように思考できるようになります。
つまりそれは最初から、無駄なキーワードを除外設定できるということです。
対象外キーワードの選定はリスティング広告の仕事の中で最も細かく、
地道な作業であり、忍耐力の必要な作業です。
どこまでやるべきか?
それは十分な利益を確保できるまでとしかいえません。
それだけ終わりがない作業ということです。
そしてただ闇雲にやればいいというものではなく、
消費者心理やマーケティングのルールや仕組みを知らなければいけない作業です。
冒頭の話に戻ると、出稿時に効果がなくても、
これをしっかりやったときに効果を実感できる瞬間がきます。
リスティングの効果を実感できないとぼやく人のほとんどが1度目のチャンス、
つまり出稿後すぐに得られるかもしれない効果を感じないためあきらめます。
リスティング広告が黎明期であるときはそうだったかもしれませんが
現在は少なくとも1度目のチャンスでは誰にでも効果を感じることの出来るものではないということです。
しかし2度目のチャンスはきちんと運用をすれば確かな効果を得られます。
もし1度目のチャンスで立ち止まっているなら、
リスティング広告の場合、何もしなければ時がたっても何も変わりません。
もし除外キーワードの「蓄積」をしていない、
やり方がわからないのであれば、
そこをどうにかしない限り、今後はないのです。
もし正しく「蓄積」できず困っているなら、
リスティングの本当の効果を得られるステージまで進んでいないということです。
もったいない。
できるだけはやく相談してほしいと思います。