駅の出口付近でよく見る光景がティッシュ配りです。
ティッシュ配りをやったことのある人や
何かしら関わったことのある人であれば、
ティッシュ配りがただ闇雲にティッシュを配っているわけではないことが分かるはずです。
つまりある属性に合致する人だけにティッシュを配るように指示されています。
美容院ならおしゃれに敏感そうな若者。
英会話学校ならスーツを着たビジネスマン。
水商売の求人の勧誘なら20代の女性。
などなど「可能性」が高そうな属性の人にティッシュを配るのです。
なぜそんなことをするのでしょうか。
それは相手は、答えを教えてくれないから。
当たり前ですが、「新しい美容院に行きたい」
「最近からだがなまってきたからジムで筋トレをしたい」
「ブランドバックがほしいからキャバクラでバイトしたい」とは自分から言ってくれません。
しかしインターネットの世界では黙っても答えを教えてくれることがあります。
それは「検索エンジン」にどんなキーワードを打ち込むか、
ということです。
「美容院 ○○(自分の住んでいる地域)」
「筋トレ ○○(自分の住んでいる地域)」
などなど自らその答えを教えてくれるのです。
そしてこれに注目した広告がリスティング広告です。
リスティング広告はどんな「言葉」を発しているかに反応し、
自分の商品やサービスに対して購買意欲がある人だけに、
自分の広告を見せます。
つまりムダがないということです。
サラリーマンでも筋トレや自分の体の健康に無頓着な人はいくらでもいます。
実際、トレーニングジムにお金を出してでも通う人は人口にわずか数パーセント。
労働者人口は50%以上いるのですから、
単純計算ではサラリーマンやOLにティッシュを無作為に配っていたら、
そのほとんどがムダというわけです。
リスティング広告にもムダがないわけではありません。
キーワード設定がうまくないゆえに購買意欲がない消費者に広告を見せてしまうこと、
広告をクリックされてしまうことはあります。
しかしキーワード設定を改善することで、
その精度をどんどん高めていくことができます。
どんな言葉が実際に購入につながっているか、
どんな言葉は絶対にモノを買わないか情報が集積されていくからです。
この経験による情報の蓄積こそ、
リスティング広告の財産です。
そしてそれを活かしてこそ、
リスティング広告の効果を最大限に発揮することができるのです。