まだまだ暑くてコーラが美味しいです。
さてアメリカの飲料メーカーであるペプシコ社の
ペプシチャレンジという広告企画をご存じでしょうか?
広告を扱う者であればどんな手法を使うにせよ、
学ぶべきところがある企画のひとつと言われています。
ペプシチャレンジでは過激な比較広告で有名で
日本でも対抗馬であるコーラの銘柄を
明らかに意識したCMを覚えている人も少なくないのではないでしょうか。
もしあなたが広告運用で成功したいのなら
その広告戦略の本当の意図について考えてみましょう。
強烈にライバル社を意識した広告は
過激な広告のため、
反感を買ったり倫理規則に反するように思え、
いいこととして捉えられないという側面もあります。
しかし、コンプラ的にどうかということはさておき、
どういう意図でそうした戦略がとられているかを
考察することは広告運用の視野を広げるのに役立ちます。
ライバル会社を言わば名指しで揶揄するようなスタイルの広告のメリットは
相手の知名度を自然にそれも無料で利用することができるということです。
これはライバル社が自分の会社より
圧倒的に規模が大きい場合には良い方法です。
小さな会社であっても
大きな会社をライバルに比較広告を打てば
少なくとも同格的な雰囲気を出せる上、
ストーリー性を持たせ
最終的に自社ブランドをその大会社のブランドより
良く見せることが可能です。
正に追いかける側しか使えない必殺技です。
実際のところ消費者は、商品やサービスの質を見て
それを買っているわけではありません。
それは買って見なければわからないからです。
しかも昨今ではECサイトでの購入が増えているため、
実際の商品を見ることすらチャンスがないわけです。
それだけブランド自体のイメージが重要になっています。
自社の商品やサービスをプロデュースする際、
何と比較するか、
どのように比較するかということをよく考えることは
その商品やサービスの持つブランドとしての価値に直結します。
あなたの運営する会社は
日本を代表する会社ではないかもしれません。
しかし、あなたの運用する広告の見せ方次第で、
あなたの扱う商品やサービスの分野で日本や世界を代表するような企業と
肩を並べることが出来る可能性があります。
これはずるいのではありません。
実際、多くの分野で会社の規模と製品のクオリティは変わりません。
あとは消費者の目に留まるか、留まった際、
消費者の目にどう映るかの違いなのです。
言ってみれば見せ方の問題だけクリアできれば
中小企業、個人事業主にもいくらでもチャンスがあるということです。