昔は良かった・・・と大声でぼやいているサラリーマンのオジサン。
久しぶりに入った居酒屋で見た良くあるような光景です。
実は人には本能的に都合良く過去を美化する特性が元々備わっています。
本当は過去もその時々で上手くいかないこと、ツラいこと、悲しいことがあるのですが、
人は本能的に自分にストレスを与える情報をできるだけ消去しようとします。
結果として上手くいかないことがリアルタイムで起きている今より
そのため過去のほうがよかったと感じてしまう。
これは人間の本能的な部分であるため仕方がないことです。
インターネットの世界ではそうしたことはないのですが、
検索エンジンのアルゴリズムの変化や
そもそもの検索キーワードの変化により、
昔は上手くいっていた広告も、
数年、早ければ数ヶ月すると採算が見込めないものになる場合もあります。
つまり昔上手くいった手法が今も上手くいくとは限らないということです。
商売は数字に表れるため、昔売れていたものは
確かに昔売れていて、美化しているわけではなくただの事実なのですが、
それでもそのときの手法にしがみついているのは、
結局、居酒屋で過去を懐かしんでいるオジサンと同じです。
特にインターネットの普及は商品やサービスのライフサイクルを
劇的に短くしました。
本来確立したビジネスモデルは
新入社員が定年するくらいまで、
つまり30年から50年くらいは持ったものなのですが、
いまでは10年間+同じビジネスモデルで
続く企業はないと言われています。
つまり今成功している手法であっても、
今のうちに次の手を考えていなければ、
数年後の未来には通用しなくなっている可能性が高いのです。
インターネット広告運用をきちんとしていれば
軌道に乗る瞬間が必ずやってきます。
しかし同じ方法では通用しなくなる瞬間も必ずやってきます。
そのときのために
上手くいっている時から新しくトライアルをはじめている必要があるのです。
もし今の成功にあぐらをかいて
何もしておらず、
売上、利益が減ってきてから管理画面を開いても手遅れです。
「インターネット広告は上手くいったらあとは放置でOK。」
たまにインターネット広告運用の利点に
「ほったらかし」を挙げる人がいますが、
こういった表現はとても誤解のある表現だと思います。
もししばらく管理画面を開いておらず、
現状把握ができていないのであれば、
今すぐに管理画面で現状をチェックしてみることを強くお勧めします。