慎重な人がいいのか、
それとも大胆な人がいいのか?
起業家に向いている性格診断の本を読みました。
個人的な意見を言えば、
ビジネスにどちらが向いているかという正解はありません。
自分が大胆すぎるなら、
パートナーには慎重な人を登用して
自分が行きすぎるときいさめてもらう必要があります。
一方で慎重すぎるなら、
もう少し大胆に周りを主導する人も経営陣に抜擢すればいい話です。
これはITが弱ければエンジニアのチカラを借りるといった
スキルの相互補完の話と同じです。
そういう意味で起業家に向いている性格などなく
周りをどう固めるかでコントロール出来る話です。
しかし起業家に求められる資質としてバランス感覚は大切です。
大胆過ぎて無謀なことをしてはいけませんが、
慎重すぎて何事も確証を得てから動いていくというやり方は
今の時代にそぐわないからです。
今の時代は小さく始めることができる時代です。
少ない、もしくはゼロの初期投資で
インターネット上だけでビジネスを始めることも可能です。
ハコを借りて従業員を雇って
スタートするのであれば
それなりの慎重さが必要かもしれませんが、
リスクがほとんど無い状態で慎重になる理由はどこにもないはずです。
アイデアがあっても
なかなか行動できない人がいますが、
そういう人は絶対に成功しません。
行動できないということは
絶対にいつまでも成功できないということです。
もしインターネットで小さく始めて反応が良ければ
ネット上でもう少し投資をしてみる、
ネット販売で十分な収益を上げてから
実店舗展開へ投資する。
多くの業種ではそういうやり方で
ビジネスを始めることができるようになっています。
市場の評価をまずは聞いてみるということをしないで
いきなり大規模投資をすることは大胆ではなく無謀、
とはいえ計画段階で精度を求めすぎるのはただの無知で臆病者な証拠です。
インターネット広告も小さく始めるための武器です。
リスティング広告もお金は掛かりますが、
投資額をコントロールすることができます。
小さく始めて可能性があればもっと大きな額を広告費として
投下すればいいのです。
成功する人は小さく始めて小さいミスを繰り返し
そのたびに検証改善を繰り返してきた人です。
この学びのサイクルをいかに小さく、
そして回数をこなすかで成功するまでのスピードが変わります。
そういう意味ではいまはもっとも成功する起業家が増えてもいい
インフラが整っていると言えます。
自分が大胆でも慎重でもどっちでもいい。
でも周りに補完してもらった上で、
リスクをコントロールしながら動き続けることは絶対にしなければならないのです。