夏が近づいてきたので少し早いですが、
夏らしい話をしたいと思います。
あなたは「スイカ割り」をしたことがあるでしょうか。
子供のころから久しく覚えがないかもしれませんが、
スイカ割りは木の棒を持ち目隠しをして、周り人に誘導されながら
スイカに近づき、木の棒を振り下ろしスイカを割るという昔ながらのゲームです。
プレイヤーは木の棒を持った人なのですが、
実はカギを握っているのは周りの誘導する人だということに
異論を挟む人はいないはずです。
これを広告の運用に当てはめてみたいと思います。
リスティング広告では木の棒を持ったプレイヤーはお客様、
つまり検索エンジンにキーワードを打っている人です。
そして誘導する人、
これはリスティング広告の運用者、
つまりあなたです。
モノを購買する決定権を有しているのは当然ながら、
お客様です。
しかし特にインターネットの場合、
持っている情報は不平等です。
その商品やサービスにほれ込んで、
取り扱いをしているあなたは、
実際にその商品を試用したり、
継続して使っており良さを十二分に知っているかもしれません。
しかし一方でターゲットであるお客様は
新規で購入を検討している場合、
写真やうわさレベルでしか、
その商品やサービスについて知らないケースのほうが多いことでしょう。
これは砂浜で木の棒を持ったプレイヤーが目隠しをされており、
視覚がさえぎられているのに対し、
すべてが見えているものの、
最後の棒を振り下ろす権利は持たない周りの人間がいる構図と非常によく似ています。
つまりお客様にぴったり合うものを知っているのは、
お客様よりあなたかもしれないということです。
もちろん最終決定をするのはお客様です。
しかしあなたの誘導しだいで、
お客様が購入後、
喜ぶか、期待はずれなものを買って残念がるかはあなたにかかっています。
本当にその商品が合う人だけを呼び込めているか。
その商品の魅力がきちんと伝わっているか。
本当のターゲットとずれてしまっても、
一時的にモノが売れることはあります。
しかし満足度が高くなければ、次はありません。
スイカ割りで何度も空振りさせてしまっては、
プレイヤーをイライラさせてしまうだけです。
販売者は情報を多く持つものとして、「責任」があります。
その商品やサービスのいいところを十分に伝える。
その商品やサービスがどんな人にあうかをきちんと伝える。
あなたの広告はそれができていますか?
ぜひ自問してみてください。